日本人としての道標ー4
以上、見てきたように日本人としての道標は誇りとしていいものである。
アジアの小国であった日本が、明治維新以降、急速な近代化を図る過程で、
日清戦争の勝利に続き、日露戦争でも、世界の大国であったロシアに、
勝利したことは取り分け世界に衝撃を与えた。
有色人種の近代化間もない小国の日本が、白人国家で、
大国ロシアに勝利したことが歴史的な大事件として世界の有色民族に
勇気を与え、後のアジア諸国の独立に大きな精神的な支えになった。
アジアの偉大なリーダーであるマレーシアのマハティール元首相の
「ルックイースト政策」や台湾でも、「日本精神に学べ」が合言葉
となるなどアジア諸国に多大な影響を与えた他、相対性理論で
有名なアルベルト・アインシュタイン博士が1922年に来日した際に
氏が感銘を受け以下の言葉を残したことも歴史の真実である。
今の日本を振り返る時に、こうした日本の先人達を持つことを誇りとし、
再び、国民自らの手で誇りを取り戻す作業に着手すべき時機が到来している。
アインシュタインの予言
近代日本の発達ほど、世界を驚かしたものはない。
この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない。
果たせるかなこの国の、三千年の歴史がそれであった。
この長い歴史を通して、一系の天皇をいただいているということが、
今日の日本をあらせしめたのである。
私はこのような尊い国が、世界に一カ所位なくてはならないと考えていた。
なぜならば世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か戦いは繰り返されて、
最後には戦いに疲れる時がくる。
その時人類はまことの平和を求めて、世界的な盟主を挙げねばならない。
この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、凡ゆる国の歴史を
抜き越えた、最も古くまた尊い家柄でなくてはならぬ。
世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。
それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。
吾々は神に感謝する、吾々に日本という尊い国を作って置いてくれたことを。