2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

人財資源を活用した地域経済活性化と中小企業支援策ー1

人財資源の活用の前提となる少子・高齢化の進行わが国の人口は2005年時点の総人口が1億2,777万人。 その内、ひろく経済活動にむすびついている人口である 生産年齢人口(15歳から64歳まで)が8,409万人あった。当時の出生率を基にすると、50年後の2055年には…

目指すべき国家像ー4

日本の国、地方自治体はこうした国難とも言うべき 事態に直面する今、日本の経済再生の鍵を握る地域経済、 特に中小企業から、将来の日本を支える技術や技術者を守り、 育てるための抜本的な改革を成し遂げることが急務である。また、中小企業単独では進出が…

目指すべき国家像ー3

次に、経済面からの再建策について論じたい。前術の1.【日本の強みは何か】の欄で「ものづくり」が 歴史的にも日本人の国民性に合致していることが見てとれた。中小企業の経営者とその社員は、戦後の焼け野原から必死に なって勤勉に働いた。永年にわたり、…

目指すべき国家像ー2

戦後65年が経過した今、そろそろ、日本の国益・国策という視点から、 諸制度を見直すべき時機が到来しているのではないだろうか。政治部門では信頼回復に向けた国民の意思決定のあり方、社会部門 では、少子高齢化対策・福祉のあり方、国民へのメッセージ (…

目指すべき国家像−1

石原慎太郎氏が東京都知事を突然、辞任し、 最後の国家へのご奉公として、新党立ち上げを表明した。目指すのは、戦後、GHQが作成した憲法を破棄し 日本国民が自ら、独立自尊の精神で、自らの国土を守り 国民を守る自主憲法の制定であり、官僚が実質的に …

日本の教育改革への道標ー8

様々な職歴を積み、多様な能力とスキル、ノウハウを 積んだ中・高年の中から、これまで培ってきた知識・ 経験を次世代を担う若者達に機会があれば伝えたい という「志」を持っている人物は少なからず存在する。「志」を持つ方々に、自分がこれまで磨いてきた…

日本の教育改革への道標ー7

【4】大学在学中から社会人として独り立ちまでの期間大学での授業の合間を縫い、また社会人となって、社会で 活躍できる十分な能力(価値創造型の人財に育成する)を磨くため、 「私塾の活用」を提起したい。なぜ、社会人教育に私塾が必要なのか? その理由…

日本の教育改革への道標ー6

これは、システムそのものの欠陥であり、広く海外の優秀な人財に伍し、 国際競争に打ち勝っていくためには、大学入学後の専門分野の勉強、 研究に没頭する時間を充分確保するよう国家として誘導していく必然性 がある。一定期間(半年から1年間)は、カリキ…

日本の教育改革への道標ー5

【2】高等学校の期間異能を発揮する生徒に対しては、当該教科の「飛び級」を認め、 得意分野を伸張させ「天才を積極的に創出していく」 教育システムへ大きく切り替える。日本が国家として、「天才を育成し、数多く社会に輩出する」 仕組みを持つことが求め…

日本の教育改革への道標ー4

■教育改革への提言日本がこれから、世界に通用する「グローバル人財」を早急に、 大量に育成していくには、これまでの教育システムを 抜本的に変革していく必要がある。どう抜本改革を行っていくべきか? 様々な議論が活発に 戦わされるべきである。敢えて大…

日本の教育改革への道標ー3

多面的な思考力、奥深い知識の重なりの中から新しい発想が浮かび、 創造という新しい発見が為されるという真理を、政府も官僚も教育 の現場でも、自覚しなかったことが、不幸にも日本にゆとり教育を スタートさせてしまった。世界に目を転じると、ヨーロッパ…

*1350738453*[(日本再生]日本の教育改革への道標ー2

かつての日本がそうであったように、世界の国々は、国家目的として、 国の将来を支えるリーダーを育てることを、「国家100年の計」に明確に 位置づけている。 世界の多くの国々は、異能を持った人材の育成や、天才を一人でも数多く 輩出するため、どんなに財…

日本の教育改革への道標-1

日本の教育改革への道標 ここ数十年の日本の教育への取り組みと、 世界の教育への取り組みとを比較すると、 日本が世界の動きと逆走してきたことが 浮き彫りになってくる。日本が明治維新以降、極めて短期間に、 文明開化と欧米諸国に互していけるだけの 国…

国家と企業の組織改革に向けた道標ー3

(4) 心臓(政策立案・作戦立案) 3番目は心臓をイメージして欲しい。蓄積したデータと様々な情報分析を行った結果、正しいリズムで 脈々と力強く、持続的に総合判断を下し、下記の血液を送り出していく。具体的に戦略・作戦を策定し、構想を描き、スピーデ…

国家と企業の組織改革に向けた道標-2

(1) 頭脳 (データ・判断力) 対応するアクション:調査能力の強化 調査分析部隊 配置 最初に、頭脳を想定する。内外のデータをきちんと整備しているか?己を知り、相手を知るための情報調査能力が十分備わっているか、 総合判断能力は十分か、否かの検討…

国家と企業の組織改革に向けた道標-1

国家と企業の組織改革に向けた道標 ■(はじめに) 本稿では、国家、或いは企業が、それぞれに共通する課題と思われる、 組織活性化に向け解決すべき課題を整理し、解決に向けたソリューション 案を提言したい。どういう組織が望ましいのか?筆者が、某投資顧…

人生の金言

桃栗3年・柿8年、枇杷は9年でなりかねる、柚子は遅くて13年、梅は酸い酸い18年例え木であっても、美味い実がなるには なかなか辛抱が要る ましてや、人間となるとそうはいかない。 春秋時代の「斉」の桓公を天下の覇者に 押し上げた名宰相 管仲の言葉「一年…

日本人としての道標ー4

以上、見てきたように日本人としての道標は誇りとしていいものである。アジアの小国であった日本が、明治維新以降、急速な近代化を図る過程で、 日清戦争の勝利に続き、日露戦争でも、世界の大国であったロシアに、 勝利したことは取り分け世界に衝撃を与え…

日本人としての道標ー3

(2)日本人の国民性 心のかたち 「和」の精神(現在、薄れ、失われつつあるものも含め、取り戻すべく敢えて記載)①礼節を重んじる心 規律正しさ、「武士道」精神 (義と美意識) ②勤勉性 滅私奉公 働くことは喜びであり美徳 働きが共同体の役に立つことを自…

日本人としての道標ー2

筆者は、もとより歴史の専門家でなく、浅学非才の身であるが、 日本の歴史の事実を紐解きながら、日本人としての歴史認識を整理し、 アイデンティティと国家観を持ち、日本人としての誇りをもって世界と 向き合うべきであると信じている。何人も、好むと好ま…

日本人としての道標-1

日本人としての道標今回は、「日本とは何か?」について、皆さんと一緒に 「日本人として是非知っておきたいこと」「日本人としての道標」 を探しながら、日本人の特質について整理を試みたい。筆者も戦後生まれの世代であるが、太平洋戦争での敗戦後、 焼け…

日本蘇生への道標ー4

そもそも、BIS規制は「日本のオーバープレゼンスを是正することを目的」 として1987年にG10諸国で合意された規制であり、 その達成期限も邦銀は1993年3月までに自己資本比率8%を 達成することを義務付けられていた。更に追い討ちをかけるように、92年の…

人間万事塞翁が馬

昨日、2012年 ノーベル医学生理学賞を 京都大学IPS細胞研究所長 山中伸弥教授(50歳)が受賞した。日本人として名誉であり、教授の研究成果は全世界の人類にとって 希望の持てる研究である。今後、「創薬」・「再生医療」の分野で世界の 最先端を切…

日本蘇生への道標ー3

冷戦の最中では国際政治・軍事力強化が国内問題に優先権を与えられていた。しかし、戦後、世界の国民は経済問題をより重視し始めたようである。民族紛争が多発し、経済も保護主義化の傾向を強めるなど一連の動向も こうした変化の帰結としてもたらされたもの…

日本蘇生への道標ー2

こうした日本のシステムは、第二次世界大戦後長らく続いた 米ソの冷戦構造の中で、日本の地政学上の戦略的位置づけが 重要であったこと、日本の特殊性・異質性も経済規模が小さい内は、米国にとっても さほどの脅威とならず、看過しうる存在であったこと、米…

日本蘇生への道標ー1

日本の蘇生への道標 (平成4年当時の政治改革提言)本稿では略20年前の、平成4年11月当時に、 日本が置かれた諸環境を踏まえ、政治面でも 平成維新とでもいうべき抜本的な改革を提言 した拙文が、現在の日本の将来を考えるうえで 少しでも参考になればと願い…

出光 佐三に学ぶー2(お互い)

「お互い」ということを世界が求めている 個人主義は利己主義になって、自分さえよければいい、 自分が金を儲ければ人はどうでもいい、人を搾取しても 自分が儲かればいいということになっている。 ところが本当の個人主義というのは、そうではなくて お互い…

出光 佐三に学ぶ(士魂商才)

士魂商才出光興産を起業した出光 佐三氏は、「士魂商才」と題して 以下の言葉を残している。(出光興産 ホームページから引用)「生活を質素にしたり、われわれが経費を節約するというような ことは金を尊重することで、奴隷になることではない。」「それか…

人材資源活用への道標ー5

4.(企業と応援者とのマッチング) 【目利きの存在が必要】こうして対象となる人物と面談を重ね、相応しい技術者や応援者を 探し出し、一方でお手伝いしていただく対象となる企業を選定し、 両者をマッチングさせていく過程では、その技術評価や人物評価 な…

人材資源活用への道標ー4

以下に筆者が考える具体的な取り組みについての アイデア・方法について、これから説明したい。【 具体化案 】1.(意義・目的) 次代の日本を担う、技術・サービス力を持つ中小企業の育成、 世界的な競争力を持つ、匠の技・伝統工芸の技術を伝承し、 ひいて…