2012-01-01から1年間の記事一覧

「無私の日本人」(磯田道史)に学ぶ

穀田屋 十三郎(1720年〜77年)は仙台近郊の「吉岡宿」の商人であったが 8人の同志とともに衰退した町を救うため、62万石の仙台藩に千両の金を貸し付け その利子を住民に配る仕組みを考えた。この資金を捻出するため、風呂にも入らず、断食をして、…

幕末の地方財政立て直しに学ぶ

幕末から明治にかけて、備中松山藩の山田方谷(ほうこく)の 藩財政立て直しの実例(出典;迷走日本の原点 櫻井よしこ)備中松山藩は 表高5万石・・実高2万石の小藩であったが 10万両の借金を重ね、年間9千両の利子が払えず雪だるま式に 借金が増えあえ…

先人の言葉に学ぶ

本日は、「先人の言葉に学ぶ」テーマで、 松下 幸之助氏と稲盛 和夫氏の二人の言葉に学びたい。【松下 幸之助氏の言葉】経営理念が確立すれば、その事業は半分成功したも同じ。 絶対的条件である経営理念の確立と必要条件の社員の 個性を活かせる環境をつく…

国家の独立は国民の独立自尊の教育から

国家の独立は国民の独立自尊の教育からというテーマで 示唆に富む議論が、櫻井よしこ氏の著作「迷走日本の原点」 の中にあるので引用して紹介したい。経済も金融も(国家)安全保障も、自立の精神が根底になければ 満足に機能しない。・・・自立はどう育めば…

経営の見える化(武蔵野 代取 小山 昇氏)に学ぶ

経営の見える化-1 (株)武蔵野 代取 小山 昇 ルールを明確にする ・・・ Q なぜ野球が楽しいか? A 視聴者がルールを判っているから 責任の所在を見える化 ルールがあることが正しい (ルール委員会が毎年変更) 例えば、クレーム報告を忘れた場合、賞与を…

歴史の中の日本(司馬遼太郎)から

「歴史の中の日本」で司馬 遼太郎氏が、 吉田松陰が安政の大獄で捕えれられ、 獄中で綴った「坐獄日録」の中から 以下の言葉を紹介している。「体は私なり、心は公なり」《説明》 私(体)をこき使って、公に殉じる者を大人 といい、公をこき使って私に殉じ…

松平 定信について語る

松平 定信の改革について、現代に役立つ一部を紹介。祖父の徳川 吉宗が残した福祉事業 小石川養生所の運営難を克服するため 幕府だけでなく、地域社会にも負担を求めた。1.公助 2.互助 3.自助 を基本とした。毎月、白河藩の城下町の年寄りを呼び 率直…

企業名(株) リブセンス

業名(株) リブセンス(所在地 東京都渋谷)創業者 村上 太一(26才) 業 種 インターネットメディア運営事業 設 立 平成18年(2006年)2月 (上場 東証1部) 資本金 2億1993万円 社員 56名 アルバイト28名 自己資本比率 76.5% 売 上 …

惻隠の国(藤原 正彦)

惻隠の国について(藤原 正彦)氏から学ぶ我国はかつて世界に類のない「惻隠の国」であった。乃木大将は水師営での会見の席で、ロシアの敗軍の将ステッセル達に 武人としての名誉を重んじ、帯剣を許し、203高地で日露両軍の 戦死者の為に、慰霊碑を建てた…

病膏肓というべし

病膏肓というべし「一身独立して一国独立する」という大理念 政を美にせんとするには先ず人民の風俗を美にせざるべからず。風俗を美にせんとするには人の智識間見を博し心を修め 身を慎むの義を知らしめざるべからず。

エドワード・モースの話

読売新聞「編集手帳」からの引用明治期に来日した米国の動物学者、エドワード・モースの話日本人の少女、二人に十銭づつ、小遣いを与え、何に使うか 興味深く見ていた。二人の少女は、道端に座って三味線を弾いている物乞いの女に 歩み寄り、地べたの笊に、…

どんな危機にも打勝つ100年企業の法則

どんな危機にも打勝つ100年企業の法則抜粋 TOMAコンサルティンググループ 藤間 秋男 1 会社の寿命 (日経調査 1996年 対象 8万社) 1年後 60% 老舗 創業後 490年 虎屋 3年後 38% 348年 マツモト交商 5年後 15% 311年 にんべん 10年後 5% 219年 安田松慶…

学ぶは一生

学ぶという行為に終着駅はなく、ある意味で一生続くものであると つくづく感じるようになった。毎日、過ごす時間の合間にも、学びの対象は多く存在しており、 自分のアンテナを高く掲げ、感度を研ぎ澄ましていないと 見逃しかねない情報や事実が実に多い。「…

学ぶは一生

核武装なき改憲は国を滅ぼす(片岡鉄哉)

日本が経済大国として世界の檜舞台に登場したのは1970年代後半。日本は経済力において、頂点に達し 日本はピッツバーグ(製鉄)を制圧し日本はニューポート(造船)を制圧し日本はデトロイト(自動車)を制圧し、最後に、シリコンバレー(IT)を押さえ…

現代の経営者に学ぶ(トヨタの奥田 碩氏)

「これだけ、世界の政治・経済が激動しているのに、日本だけが うろうろしていては埋没するだけだ。」「本当に現実が分かっていて、戦略的思考ができる人材に欠けている。」「特に経済界には「ビジネス・ステートマン」がいない。」「土地担保に頼らない新し…

京セラ創業者 稲盛和夫、ブックオフ創業者 坂本孝氏に学ぶ

京セラの創業者である稲盛和夫氏が語る成功のための「6つの精進」 を紹介。1.「誰にも負けない努力をする」2.「謙虚にして驕らず」3.「毎日の反省」4.「生きていることに感謝する」5.「善行、利他行を積む」6.「感性的な悩みをしない」ブックオ…

名言に学ぶ

勝 海舟「行蔵(こうぞう)は我に存す毀誉(きよ)は他人の主張、我に与らずと存じ候。」行蔵とは出処進退のことを指す、その人がなにを考え、なにをしたか 人の生き方はつまるところ良くも悪しくも最後はすべておのれ自身に 跳ね返ってくるものだ(氷川清話…

(名言に学ぶ)]名言に学ぶ

児玉 源太郎「仕事の挙がると否とは人に在って存する」と発言 適材適所が必要と主張。当時、台湾においても、後藤新平を始めとし、 局長・課長・技師・事務官に人材を採用し、 各所の長所を発揮せしめた。明敏果断の政治家 後藤新平の狂歌に 「遠眼鏡ひとり…

日本再立国への処方箋

目覚ましい成長が続く中国等アジア諸国の陰で、日本の閉塞感が否めない。日本は昨年、長きに亘り保ち続けたGDP世界二位の地位を、中国に明け 渡したばかりでなく、自信と誇りまで一緒に失いつつある。どうすれば国家存亡の危機に瀕する日本を再び、国民が…

「メンター」について学ぶ

メンターとは「助言者、師匠、教育者、後見人」を指す。仕事や人生の“手本”となり、親代わりになってくれる人。経験豊富なメンターに、継続的に支援を受けることを 「メンタリング」という。人生の長い航路で、いいメンターとの出会いは、かけがえのない 財…

中国の古典に学ぶ

「不將不逆、應而不藏」 (將(おく)らず逆(むか)えず、 應(おう)じて而(しか)して藏(おさ)めず)――過去を悔やまず、先のことに取り越し苦労もせず、 時機に応じて適切な措置をとり、結果は淡々と受け止めて 心に留めないとの意味で、中国の古典『…

日本の強みは何かー3

(2)日本人の知恵 ①斬新さと創意工夫 織田信長が長篠の戦で鉄砲を用いた3段戦法は欧州で同じ戦法が 用いられたのは約60年後という斬新 なものであった。②織田信長は当時、世界に類を見ない大型船の側面を全て鉄で覆う 鉄鋼船建造による海戦での大勝利の他、…

日本の強みは何か

(1)日本人の国民性 心のかたち 「和」の精神 (既に失われているものを含む) ①礼節を重んじる心 規律正しさ、「武士道」精神 (義と美) ②勤勉性 働き、社会の役に立つことは喜びであり、美徳と感じる心 ③忍耐心 我慢強さ ④公徳心 倫理感・義理人情・心の…

日本の強みは何か

【日本の強みは何か】について「日本の強みは何か」について、以下に、 日本人の特質について大雑把に整理を試みたい。先人達には、明治維新と第二次世界大戦後と 共通して国家再建という大きな目標があった。そして、彼らの心の中には共通して、「愛国心」 …

人財資源を活用した地域経済活性化と中小企業支援策ー4

4.「将来の地域経済を支える有望企業・技術・若手経営者 を探し、育成するためのインフラ(人・物・カネ)を 支援する仕組みを提供する」こと5.こうした活動を行政に携わる県・市町村の職員が自らの 意思で自ら考え取り組んでいける指導・訓練を行い、 …

人財資源を活用した地域経済活性化と中小企業支援策ー3

①に水・資源・エネルギー環境と並べCO2削減を課題とする②に農業の再構築(工業化も加え、食糧自給率の改善を至上命題とする③にライフサイエンス・⑤にバイオテクノロジーの分野を取組むべき テーマに挙げた。④にナノテクノロジー⑥にIT・通信技術(次世代…

人財資源を活用した地域経済活性化と中小企業支援策ー2

日本には天然資源は少ないが、人財を資源と考えれば、 現役の有能な人財の他に、現役世代に負けない「気力」・ 「体力」・「知見」・「技術力」といった貴重な余力を 持つ有能な高齢者が数多く存在している。人財の厚みは他国と比べても圧倒的であり、世界に…

人財資源を活用した地域経済活性化と中小企業支援策ー1

人財資源の活用の前提となる少子・高齢化の進行わが国の人口は2005年時点の総人口が1億2,777万人。 その内、ひろく経済活動にむすびついている人口である 生産年齢人口(15歳から64歳まで)が8,409万人あった。当時の出生率を基にすると、50年後の2055年には…

目指すべき国家像ー4

日本の国、地方自治体はこうした国難とも言うべき 事態に直面する今、日本の経済再生の鍵を握る地域経済、 特に中小企業から、将来の日本を支える技術や技術者を守り、 育てるための抜本的な改革を成し遂げることが急務である。また、中小企業単独では進出が…