人生の歩き方について

人は誰しも必ず死を迎えますが、その死がいつ訪れるかは誰も知りえません。

ある日、予想もつかない場所で偶然、事故に巻き込まれて死にいたるかも
知れませんし、重篤な病に罹り闘病生活の中で死を迎えるかもしれません。

死はある意味で万人に平等に訪れ、人それぞれの寿命により、早い遅い
の時期の差があるだけで、いつかは死を迎えることに変わりはありません。

こうして考えると、先祖から両親に繋がる何がしかの縁があって今の自分が
この世に生まれ、今日に至るまで、人、夫々の育ってきた環境が異なるだけで、
多くの周囲の方々の世話になり、社会の恵みを受けこれまで育ってきたことに
違いはありません。

そうであれば、一旦この世に生を受けた以上、「一度しかない自分の人生」を
自分らしくどう生きるか? あるいは、自分が死を迎えるまで「どういう生き方
をしたいと考えるのか?」を真正面から真剣に考え、悩み抜き、自分がこれから
実現したい「夢」を自分の頭の中に想い描き、今後はどう生きるべきか?
自分なりの方針を固め、確固たる信念を抱いて逞しく生きていこうと考えること
が必要ではないでしょうか。

残念なことに今の世の中は周囲から黙って手を差し延べてくれる社会環境ではありません。
自分のことは自分で考え、自己の責任で、逞しく人生を切り拓いて生きていくしか道はない
といっても過言ではありますまい。

一人でも多くの方が、自ら進んで、自分と真正面から向き合い、自分が納得する
人生プランを丁度カンパスに絵を描くように、まず全体の構図・デッサンをラフに描き、
自分の納得する画材を好きな場所から筆で描いていく、色彩を混ぜながら少しずつ自分色
に絵を完成させていく「画人」となって欲しいのです。

目指すべき目標は「周囲の人々から感謝される社会貢献を行い、生きた足跡・轍を残していく」
ことにあります。今からでも遅くはありません。

皆さんに今、スタートを切って欲しいと願っています。
人の一生は様々であり、人の数だけ、その彩られた違った人生があるはずです。

常に「自分の人生」を前向きに受け止め、無気力感に包まれることなく、
自分に忠実に主体的に生きていかねばなりません。
唯、なんとなく人生をだらだらと安易に過ごすべきではありません。

一度しかない自分の人生だからこそ、自分を大切に生きるべきなのです。
自分の人生をどう生きるかを考え続け、真剣に生きた人は死に直面した時に、
人生のこれまでの来し方を振り返り、楽しかった思い出だけを脳裏に巡らせ、
きっと「楽しかった」という満足感の思い出に浸りながら死を迎えることが
できるでしょう。

こうした生き方・死に方こそ尊厳なる人生の送り方として幸せな方法では
ないでしょうか。