知的創造のヒント (外山 滋比古)から
知的創造のヒント 外山 滋比古
以下は一部ですが、この本から学ぶべき内容を紹介します。
この内容は、(私は決して頭のいい人間ではありませんが)
昔から、日常実践してきた習慣(いつも必ず、システム手帳の
用紙を携行し、思いついた瞬間が大切。
タイミングを逃さず、即刻、メモに落とす習慣としています。)
と重なり実感します。
(以下本から抜粋)
本当に頭のいい人間とは
忘れるべきことを労せずして忘れられる人。
排水の努力が必要。
忘れる方法が考えられないと精神の健康が脅かされる。
頭に一杯詰まっていれば面白いことを考える余地もない。
新たに何か書こうと思えば、
書き込める場をこしらえなければならない。
自由な考えが生まれるには邪魔があってはならない。
ものを考えるには、適当に怠ける必要がある。
酒造り;ものを考える。新しい着想を得る。アイデアが浮かぶ。
個々の着想や思考が有機的に結びつきあって
人を酔わす力をもったとき独創になり、酒が生まれる。
現在、我々が継承している文化、学問、知識は、
かつて醸造された酒の集積である。
人間、何が愉快だといって、いい着想を得るほど愉快なことはない。
突然、さっと妙案が閃く、
考えてもいないときにひょっこり解答が現れるのだ。
神からの授かりものであるかのように・・・
着想がすべてそういう現れ方をするのでないが、
実に多くの場合がそうなのだ。
妙案が閃くのも他の仕事で体を使っていたり、
休息していたり、思いがけないときにひょいといい着想が頭をもたげる。
ものを考えるには、ぼんやりしているのが理想。
発想や創造に心を砕いた人たちは申し合わせたように、
アイデアが浮かんだら直ぐ記録できるように
小さな紙片を持ち歩いている。
万難を排して、その場でメモをとる。
メモ用の紙片はいつも用意しておく。
頁の上に借りの題目を付ける。
その下に記入日をいれる。仕込みの時期をあきらかにする。
その下に作品に即して得られた知見を整理して箇条書き
日本人の脳は欧米人と違った働きをしている。
コオロギの鳴く声を日本人は言語を解するのと
同じ左半球で受け止め、風情を感じる。