日本人としての道標ー2
筆者は、もとより歴史の専門家でなく、浅学非才の身であるが、
日本の歴史の事実を紐解きながら、日本人としての歴史認識を整理し、
アイデンティティと国家観を持ち、日本人としての誇りをもって世界と
向き合うべきであると信じている。
何人も、好むと好まざるに関わり無く、自国の歴史に背を向けて
生きていくことはできないし、また、自国の歴史に学ぼうとしない
国民に明日はない。
日本人としてこの世に生を受けた以上、2千年以上に亘る、
悠久の昔から連綿として、祖先から受け継ぎ、刻み込まれたDNAを
紐解き、自分の国を愛し、歴史認識と日本人としての国家観を持ち
行動すべきである。
以下では、(1)日本の特性 (2)日本人の国民性(3)日本人の知恵
の三つの視点から順番に整理を試みたい。
尚、全てを網羅できず、不完全な整理に留まることを
冒頭にご容赦願いたい。
(1) 日本の特性
① 他国から過去一度も征服されたことがない国家であること
② 皇室の伝統(125代)神話を起源とし、2千年以上もの間、同一の系譜
(万世一系)を守ってきた他国に類を見ない国家であること
③ 東洋の文化と西洋の文化との融合を実現した
日本そのものが一つの文明と評価
④ 他国との戦争履歴が極めて少ない国家(1800年の間に3回)
平安時代・江戸時代と累計600年もの長期に亘り平和が続いた国家
⑤ 四季に彩られた豊かな自然を持ち、亜寒帯から亜熱帯まで南北3千キロ
に跨る国土を持つ国
⑥ 宗教観・・神道の八百万(やおよろず)の神に表されるように
自然界にある全てのものが森羅万象信仰の対象であり、
他の宗教・信仰に対しても排他的でない。
仏教・キリスト教・イスラム教も含め、布教に寛容
⑦ 聖徳太子の「十七条の憲法」
第一条「和を以て貴しと為し、忤うこと無きを宗と為よ。」
にあるように「和」を国家の根本に置いた