日本再立国への処方箋
目覚ましい成長が続く中国等アジア諸国の陰で、日本の閉塞感が否めない。
日本は昨年、長きに亘り保ち続けたGDP世界二位の地位を、中国に明け
渡したばかりでなく、自信と誇りまで一緒に失いつつある。
どうすれば国家存亡の危機に瀕する日本を再び、国民が誇りの持てる国に
再生できるのか。
まず、「日本の強みは何か」を検証し、先人が築いた日本の伝統・文化遺産
を引き継ぎ、日本人としてのアイデンティティと国家観を持ち、誇りを持ち、
世界と向き合うべきである。
国民が再び「官民一体、一致団結して国難に向き合って行動すべきである。
これから日本が目指すべき国家像を明確化し、また国民に「夢」と「希望」
を与え「豊かな人生」「心の安寧・充実感」を与える政策を示していくこと
が急務である。
歴史を見れば、日本人は「ものづくり」に秀でるDNAを持つ国民である。
目指すべき国家像として、「世界トップの技術立国への変革と伝統工芸・
文化の継承。地域経済活性化を通じ、中小企業育成による技術立国と
国民の豊かな人生設計支援と国民の安全と地球環境とアジア諸国との共生
を図りアジア地域相互の安全と発展を目指す国家」とした。
「ものづくり」による技術立国が国策であり、また、地域経済の活性化
なくして、日本経済の再生もない。
少子高齢化が進む日本での地域経済活性化策として、現役世代に負けない
能力を持つ高齢者の活用策を示した。
また、地域経済活性化策については、地方毎にアジア諸国に負けない
競争力を持つ高付加価値分野を選別し、県別特性を活かせるよう
有望13分野で選択可能とした。
中小企業単体では、アジア諸国等海外への進出は困難であり、ニーズ毎
に事業仲介や斡旋機能を具備していくことが重要である。
地方に潜む「宝」を探し出し、認知し、選択し、育成する活動から
一歩が始まる。