国家の独立は国民の独立自尊の教育から

国家の独立は国民の独立自尊の教育からというテーマで
示唆に富む議論が、櫻井よしこ氏の著作「迷走日本の原点」
の中にあるので引用して紹介したい。

経済も金融も(国家)安全保障も、自立の精神が根底になければ
満足に機能しない。・・・

自立はどう育めば良いのか。
人間を人間ならしめるものは、教育に他ならない。

人間に自立を教えるのも、自立の源となる自分への信頼を育てる
のも教育である。

評論家の松本健一氏は言う。
「自立というものは逆説的に聞こえるかもしれませんが、自分が
自分一人で存在し、自分の為だけに生きているのではないという
ことを認識させるべきです。

家族、風土、言葉があって、その文化の重なりの中で自分が
生まれて来たことを認識出来れば、そこから日本のアイデンティティ
が生まれます。」

千葉商科大学加藤寛元学長もこういう。
「人間は環境によって作られますが、その環境とは教育のことなのです。
伝統文化を教えることによって、初めて人間は自分たちが何者であるか
自分たちのアイデンティティを知ることになる。

それをわかった上でないと、自立などできるわけがありません。
つまり、人間は教育を通じてしか自立できないということなのです。
(省略)培われた国に対する誇り、自分に対する誇りがあって
初めて、(国家)安全保障にしろ経済にしろ、自立的な態度がとれる
ようになるのです。」
多くのヒントはこうした先人の言葉にある。