「TLO」について

TLOとは、Technology Licensing Organization
の略で技術移転機関のこと。

大学の研究者の研究成果を特許化し、企業へ技術移転をすることを使命とする法人
であり、日本のものづくりを担う製造業を支える意味で国益の一翼を担う存在である。

まさに、「産学」の仲介役を担う組織であり、大学発の新技術・新産業を生み出す。
その事業で得られた収益の一部を研究者に還元し、大学の研究を資金面からも支え
産学連携の中核を支える組織である。

大学には、新規産業の「シーズ」が数多く潜んでおり、これまで、そのシーズが
産業に十分活用されてこなかった。

その反省から、我国でようやく、1998年(平成10年)5月に
「大学等技術移転促進法」が制定された。

同法が制定されて、2002年4月までの約3年半で主要大学や技術移転機関(TLO)
のライセンス収入は4億5千万円であり、2001年だけで約1,300億円の
収入のある米国に大きく立ち遅れている。

こうした技術移転がもっと進むような国家的な取り組みが必要であることは論を待たない。
「知本主義」・「知出ずる国」日本への再出発が今、求められている。