「そーせい」グループについて

かつて、バイオベンチャーであった「そーせい」グループ(社長の田村 真一氏)
は1990年の設立、現在の資本金16,988百万円、従業員26名の会社。

この会社は製薬会社が死蔵していた低血圧症に効く化合物の開発権を無償で
譲り受け、実験を重ねて尿失禁薬に仕立てなおした。

中高年層を中心に尿失禁に悩む人が増加し、かつて「価値ゼロであった化合物が
年間売上5百億円(当時)の医薬品に生まれ変わる」商品創造を実現した。

かつて、米国バイオ企業ジェネンテックの日本法人社長を務めた田村社長には
製薬会社に眠る「富のタネ」が「宝の山」に映っていたはずである。

本件は、約10年前に注目し記録した企業であったが、この企業から学ぶことは
多い。

まだ、市場に出てきていない埋もれた技術が世の中には数多く存在し、
その火を灯す人材や企業がそのタネを発掘し、育てることで大きな市場価値を
生み出していくことがもっと注目されるべきと考える。