人物に学ぶ(大和ハウス工業 樋口武男氏)−1

樋口武男氏は、大和ハウス工業代表取締役会長兼CEO。

創業者である石橋信夫氏から受け継いできたDNAを
大和ハウス塾」で社内に浸透させ、実体験から生まれる
「世の中の先を狙う事業」を
常日頃から「かきくけこ」を自分自身に語り掛けながら
次々と誕生させてきた。

「かきくけこ」の「か」は感動、「き」は興味、「く」は工夫、
「け」は健康管理「こ」は恋、ときめき、好奇心。

2007年8月に、社員の教育本として利用するため、『熱湯経営』を出版。

これが反響を呼び、各方面から講演の依頼が続き、講演は、自分自身の言葉を
直接伝える機会であり、講演後の懇親会では出席された方と話すことが
双方向のコミュニケーションを通じ、深くお互いを理解し、
信頼関係を構築する、それが商売にもつながるとする。
 
どのような状況でも「元気のでる話」をする。継続して直接皆さまに
語りかける場を設ける。 

企業のDNAを広く発信
大和ハウスが今日あるのは創業者のおかげであると同時に、
その教えを身に付け、実践していくことで、当社は成長し続ける。

世の中の変化が激しい中、旧態依然とするのではなく、
常に新しいことに挑戦していく、そのDNAを伝えていく必要。 

週刊文春』に掲載している「『石橋信夫』という生き方」にも、
創業者の事業における様々な決断、語録、エピソードなどを掲載。

例えば、創業者の教訓のひとつに「『複眼の目』を持て」という言葉。

これは、あらゆるものごとには表と裏があり、
裏(悪い面)ばかり見る人もいれば、表しか見えない人もいる。

しかし、両方から見る、つまり複眼で見ることが大事であるという
意味で、このような人生の参考になることを紹介。  

企業のDNAを伝え、その精神を受け継いだ人間を育成することは、
将来の企業の成長に欠かせない。そのため「大和ハウス塾」を設け、
優れた人財の育成に努めている。

100周年の2055年に10兆円企業に成長するためにも、人材育成が必要。