ヴィクトール・E・フランクルと佐々木常夫氏に学ぶ

ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」を
佐々木常夫氏(東レ経営研究所顧問)が週刊文春
2013.3.21号でこんなリーダーになりたい
フランクル (読者に勇気を与える)と題した論説に
感動を覚えた。

学びの一つとしてここに紹介したい。

この本は、優秀な心理学者であったフランクルが、ユダヤ
というだけで、妻、両親とともに強制収容所に送られ、
約2年半もの間、いくつかの場所に移送され、家族すべてを
失いながら、奇跡的に生還を遂げる過程を纏めたもの。

彼の収容所での過酷な体験から知ることができるのは、
人はどんな環境でも生きることが可能だということ。

自分の身体以外はすべてを取り上げられ、狭いベッドに
寝かされても眠れ、一日に300gのパンと水のような
スープでも生きていける。半年に1枚のシャツでもなんとか
なる。

こうした過酷な環境の中で、心の支え、生きる目的のもつことが
生き残る唯一の道であること。

どんな時にも、人生には意味があること。

「人は何のために生きるのか」はこちらから問うことができず
「人生から問われていることに全力で応えていくこと」
「自分の人生に与えられている使命をまっとうすること」だけが
できるとする。

その人を必要とする何かがあり、その人を必要とする誰かがいる。

その何かや誰かのためにできることを全力で応えていく。
そうすることで自分の人生に与えられた「使命」をまっとうする。

人それぞれの人生の過ごし方を考えさせるいいヒントを与えてくれた
文章であった。感謝!感謝!