人生の歩き方(5.時間四分法)

5.「時間四分法」について

さて、自分を取り巻く環境を次に眺めて見ましょう。

一番身近な存在である①両親・兄弟・妻子・祖父母等の家族があり、
次に②友人の存在があり、さらに③職場・仕事を通じて社会に接し
住まいの周辺で地域の方々と接している環境があり、最後に④自分・
自己の存在があります。

こうした①〜④の係わりの中に人生を過ごしていく訳で、その人の
人生が素晴らしく、彩をもち、満足のいくものであったかは、他人が
とやかく批判するものでもなく、本人が満足すればよいのです。

しかし、もう一歩踏み込んで考えると、①〜④の構成要素との夫々の関係
構築・実績・想い出等トータルで得られる達成感が人生の満足度と
想定した場合、主体的に①から④の関係構築に動き出しては如何で
しょうか。

このためのひとつのアイデアを示したいと思います。
グラフ1にあるように、サラリーマンにとって、早起きは辛いもの
ですが、少し早起きをし、毎日の朝夕、会社との往復の寄り道
茶店等の空間で造りだす④自分だけの時間を持っては如何でしょうか。

家族からも離れ、自分一人になる時間を持ち、自分を見つめ直し、これから
の生き方など思索にふける貴重な時間を持つことができます。

自宅に書斎などの空間を持てる人は趣味の時間を充てるも善し、自分だけの
過ごし方をじっくり味わうのもいいでしょう。

次に、①から③については、昼食時間の有効活用により、毎年、計算上
では約240人の方々とランチが取れるわけで、コミュニケーション
管理表を作成し、お互いに会う価値観を見出せる人間関係のリストを
作り、表1の様に、例えばÅさんとは、年6回会うことにすることを
決めた場合、直近会った日が記入されていれば、次回はAさんと会食の
アポイントをいつごろとればいいのかが明確になる等、この表は結構
利用勝手がよいコミュニケーション管理の強力な武器となります。

筆者は早朝の喫茶店を永年利用しており、朝の新鮮な空気を吸い、
空いているゆとりのある雰囲気の中で、企画・構想を練る時間として
活用しています。

帰りの喫茶店は、仕事を離れ、執筆をしたり、日中思いついた
イデアを書き留めたメモ・資料を整理したり、自由な時間として
利用しています。

気分転換をうまく行い、ストレスを溜め込まない為にも
朝は自宅モードから、会社モードへの切り替えに使い、夕方は会社から
自宅モードへの頭の切り替えに大いに役立っています。

タイムテーブルを自分で工夫して作り、コミュニケーション管理表を
作成して、人との絆・人脈の維持管理を行い、自分の成長に役立てていく
作業を是非一度試してください。