人生の歩き方(6.三つの「I」)

6.「三つのI」について

筆者の人生目的のテーマの一つに
「三つのアイ(I)」で表現する課題があります。

即ち、「いい経験」をし、いい経験を通じ「いい想い出」を残し、
結果として「いい仕事」を残すことです。

人間としてこの世に一旦、生をうけた以上、
全ての人が社会との係わりを持つ存在であることは否めない事実です。

このことは、自分が生きてきた証を残す努力を行い、
何らかの社会貢献を果たすことであり、普段から人との出会いを
大切にする心掛けが求められるのだと思います。

剣の道ならぬ、人の道として「人生の達人」を各人で目指してみては
いかがでしょうか。
こうした志を持つ方には次の作業をおすすめします。
   (1)人生航路の作成
   (2)人生年表の作成
   (3)一年・一ページ・一行の思い出の記録 の三つの作業です。

順番にポイントを簡単に説明してみましょう。
(1)については、自分の年齢に応じ、例えば75歳位までの年齢を
年表と併せて記入し、自分が辿ってきた自分史を簡単に記録するための
一覧表を作成します。

次に(2)に一年毎のテーマ・企画の視点を年初に記入しながら、
中間時点で企画の具体化・アクションを記入して、補完していきます。
年末に結果としてアウトプットできた成果・実績を記入します。

私自身、昭和49年(1974年)に就職した当時、
一冊の薄い白地の手帳をある目的で買い求めました。
僅か30枚・60ページの薄い手帳には、一年を1ページに見立て
毎年、年末に自他共に認める仕事をした場合にだけ、
成果として一ページに
一行書き込むことを自分への課題・義務として課してきました。

毎年、年末に、これまでの一年を振り返り、生きた証として自他共に
認める仕事を成し遂げた内容を整理・記入し、
次の一年をまた心新たな気持ちでスタートするという形でかれこれ30年以上続けています。

この作業はある意味で、自分の人生航路そのものであり、辿ってきた道筋が
はっきりするという副産物があり、本当に続けてよかったと思える作業でした。

皆さんにとっても、いつからでもスタートできる手法であり、自分の人生を主体的に生きる
目的を実現するために、自分自身を冷静に見つめる手段として推奨したいと思います。

死ぬ間際に、手帳の中身が何ページ・何行になっているか?判りませんが
自分の人生を終える瞬間に、過去の思い出を振り返り、自分の人生に自分なりの納得をし、
「ニヤリ」と笑って最後の時を迎えられれば望外の幸せではないでしょうか。