時間の作り方(その2)

例えば駅から駅までの電車の移動時間が20分である場合、
携帯する記事の中から、20とメモのある記事を取り出し、
その中から適当な記事を選択し読んでいきます。

一方で、胸ポケットに入れた手帳の間には六穴の白紙の
メモ用紙を常時携帯し、マーカーとボールペンもポケット
に準備し、頭に残したいデータや文章に遭遇した場合や、
頭に浮かんだアイデアを即刻メモできる体制を予め準備
して読んでいきます。

読み終わり、メモに要点を抜き出した記事は、もう役割を
終えた記事ですから捨てて結構です。

こうした準備が普段から整っていると交通機関の移動時間
も少しも無駄はなく、むしろ待ち遠しい楽しみな時間へと
変化します。

毎日、通勤時間の活用でメモ用紙に2〜3枚はアウトプット
するよう心掛けるとよいでしょう。

イデア・発想を練るのに最もよく纏まりやすい場所として、
中国の北宋時代の詩人、欧陽脩(おう ようしゅう)が
「三上(さんじょう)」をあげています。

一つ目が「馬上」即ち、電車や車など交通機関の移動途中に、
体が揺られる状態がいいアイデアが浮かびやすいとしています。

二つ目が、「厠上」というトイレの中です。一点に集中し、
孤独で、物事から開放され、血の巡りもよくなることから
発想力が高まりやすい状態にあります。

三つ目が「枕上」であり眠りに入る前や明け方にまどろんで
いる時にいいアイデアが浮かぶようです。

いずれにせよ、普段からアイデアが浮かんだ瞬間を逃さない
心の姿勢を持ち、すぐ、その場でメモをとる習慣づけも必要です。

但し、この切れ端の時間の活用策は、意識的にもう一人の自分を
創りだすことを目的としています。

このため、現在の仕事とは異なるもので興味や関心のあるテーマを
選択し、取り組む方が自分にとって将来の財産になると考えます。

朝、自宅から会社へ出かける通勤途中に立ち寄る喫茶店、夕方、
会社から自宅に帰宅途中に立ち寄る喫茶店であったり、必ずしも
茶店にこだわる必要はありませんが、一人きりになれる場所を探し、
夫々(自宅→会社:会社→自宅)をモード切替に使うこともお勧めします。

モード切り替えの目的は、ストレスの排除若しくは軽減にあります。

自宅にいる時間は極力会社のことは忘れ、リフレッシュして家族との
時間や自分だけの時間を楽しみ、集中して時間を費やします。

翌朝の出勤途中に、これから出社して取り組もうとする仕事のスケジュール
や優先処理事項、片付けるべき仕事の手順、企画を途中立ち寄った場所で、
頭にリマインドし、会社モードに全面的に切り替えていきます。

帰宅途中はこの逆です。会社の情報を徐々に意識して頭の中から外していき、
本日、自宅でやるべきこと、(著者は不得意でしたが・・)
家族とのコミュニケーション、家庭での作業に集中し、自宅モードに徐々に
切り替えていきます。

上記を完全に習慣化することができた時、あなたはもはや、あらゆる
ストレスから解放され、伸び伸びと自分の仕事と自分の家庭生活との
両立を楽しむことができる能力を既に身につけていることでしょう。