毎週の時間の使い方

2.「毎週の時間の使い方」について

毎日の時間の使い方をこれまで説明してきましたが、
今度は、一週間単位で時間の使い方を一緒に考えてみたいと思います。
まずは自分で定例となっている一週間の仕事を全て棚卸を行ってください。

現在、毎週、ルーティンで、定期的に取り組んでいる仕事を、
月曜日から順番に営業日毎に記入していって下さい。

一週間分の仕事を書き終えたら、その表を今度は、少し目を離して、
じっくり見つめなおしてください。

月曜から、順番に、再検討を行います。その仕事は何故、その曜日、
その時間帯に処理しなければならない作業なのか?
必然性を求めてください。そもそも必要なのか?原点に立ち戻り、
必要の有無を判断していきます。

その要否の判断は、企業経営者が経営判断で必要と求めている情報、
その指示の下に、途中段階で作業が必要な情報以外は、その曜日・
そのタイミングで作業が必要か否かを判断していってください。

そもそも必要でない作業は消し込みを行います。
次に必要だがその曜日でなくともよい作業とその時間帯でなくとも
よい作業は一旦、外に外しておきます。

必要な仕事・作業も各曜日の午前・午後で、どちらかに寄せていき、
各曜日毎に、午前、午後かいずれかに寄せていき、空いた時間を
作っていきます。

さてここで、頭を切り替えます。長い目線での議論を挟みます。
皆さんが勤務する会社の中で、自分が所属する事業部門や商品・
サービスの「寿命」というものが在るのか否かを考えて見たことは
ありますか。

どんなにヒットしている商品やサービスでも、永遠にヒットが続く
ことはありません。
もし何も努力をしなければの企業・事業部門の「寿命」を30年、
夫々の商品・サービス単独の「寿命」を5年と仮に置いた場合には、
部門利益の20%を新規事業開拓・商品開拓に振り向ける必要があります。

ひいては、毎年、毎月、毎週の夫々の20%の時間を新規事業か、新商品開発
新規取引先開拓に費やす努力が必要です。

週間単位で、曜日毎に毎日の仕事を片寄せし、一週間単位で、余白の時間を
捻り出し、新規営業、新規事業開拓、新規取引先開拓、新しい出会いを
切り開くことに専念できる時間を持つことを計画的に実行できれば、
その企業の成長は約束されます。

次は、一週間単位での情報整理について言及してみたいと思います。

一週間に集めた情報は、情報の価値、位置づけ毎に分類をします。
情報の中身により、情報がもたらす影響度・重さを時間軸で評価します。

情報メモを入れる箱を次の5種類に区分し、夫々しまう箱を用意して下さい。
中が透けて見えるボックス型がよいでしょう。

①超長期 の情報  ② 長期 の情報 ③ 中期 の情報
④短期  の情報  ⑤ 超短期の情報

毎週の作業は、一旦この箱に入れてお終いです。 
区分けに注意してください。