明日を支配するもの（ＰＦドラッカー）に学ぶ

この５０年間、政治における最大の出来事は共産主義と
ソ連の崩壊だが、経済面では日本の隆盛があげられる。

私は、世界史を生み出したのは日本の明治維新であったと
繰り返し述べてきた。

それまでの人類の歴史は、西洋史、特に覇権の歴史であった。
日本は伝統を生かしながら、近代社会及び経済に必要な
制度と政策を作り上げた。

①終身雇用、②系列、③輸出振興がそれで、産業と金融の
保護も混乱をさけるため、必要であった。

この５０年間、日本の企業は成果を上げる機関であると同時に
各人にとってはコミュニティであった。
このような「和」の精神の発展こそが日本の偉業であった。

日本自身が今日の世界と日本が直面している新しい問題を
理解しなければならない。
その解決を図るのは政治ではない。
企業経営者および一人ひとりの知識である。

その解決に取り組んだ組織や人こそが、明日のリーダー
として明日を支配することになる。