平櫛 田中に学ぶ

平櫛 田中(ひらくし でんちゅう)は岡山県後月郡(現 井原市)出身
百歳を超えて現役で活躍した日本の彫刻界の巨匠。

7歳で平櫛家の養子、15歳から大阪に丁稚奉公、朝から晩まで
身を粉にして働き、26歳から好きな彫刻の世界に入る。
1872.6〜1979.12.30(107歳)

昭和42年、自宅を訪ねた井原市の山岡昇市長に
「山岡さん、人間は思ったら直ちに実行せねばいけない。
考えただけでは、やったことにならず、消えてしまうものです。
「いまやらねばいつできる」ですよ。
そして「わしがやらねばだれがやる」と自分で覚悟すること。
これが人間の努力を確実にするものですよ」と熱っぽく話した。

氏の言葉を紹介;
人間いたずらに多事 人生いたずらに年をとる。
いまやらねば、いつできる、
わしがやらねば、だれがやる。
こだわるな、こだわるな。
人間本来、住むところなし。
どこに住んでも心は一つ。
仕事ができればそれでよい。
悲しいときには泣くがよい。
辛いときにも泣くがよい。
涙流して耐えねばならぬ。
耐えた心がやがて薬になる。
わからなくても困る。わかりすぎても困る。
百を超えても青二才。
勉強勉強、人生すべて師なり。
六十、七十は鼻たれ小僧、男盛りは百から百から。
わしも、これからこれから。

エピソード;
先生は実際に百歳で30年分の仕事の材料を買い込んだ