日本よ勁き国となれ(櫻井よしこ)に学ぶー4

台湾駐日代表・許世櫂(コーセカイ) 
氏の夫人である 盧 千恵(ローチェンフィ)氏が
「私の中のよき日本」(草思社)に綴った対日観は
台湾ほど日本を愛し、身内のように思ってくれている国は
この地球上に類例はないことを物語る。

「台湾人に手を差し伸べた日本人がいたからこそ」
「日本人の気持ちを汲み取ることのできた台湾人がいたからこそ」
親日の台湾があると。

台湾人は日本の戦前と戦後をつなげて、日本人について考える。
日本統治時代の日本人の清潔・公正・誠実・信頼・責任感。
これら人間が守るべき倫理と美徳は「日本精神」と総称されて
台湾人の心の支えともなった。
戦後、敗北の中から立ち上がる日本人の姿に、
台湾の人々はこの日本精神を見出していた。
そこから生まれる尊敬の念が、恨み・悪意・中傷・独善などの
負の感情を浄化したという。
日本人にとって、台湾の人々のこのような見方の
なんとありがたいことか。
親日感情は、高齢者層に留まらず、若い世代にも色濃く
存在することを彼女は強調する。
今、台湾人が最も旅行したい国、移住したい国。
尊敬する国は全て日本だという。
台湾人が尊敬する理由は、日本が民主的で、
特権階級のない国だから。