国家再建への道標ー5

最初に(1)国民が夢や希望を抱ける目標政策案の検討について 
本稿では以下のステップを踏んで、議論を展開したい。

まず、A;現状認識とB;求められる政策とを夫々を対比して検証を加える。
次に C;問題認識 を纏め、それを解決しうる大胆な私案を論じてみたい。

A;現状認識

(1) 国民の夢・希望が薄れていること

(2) 地方経済の地盤沈下・衰退が激しいこと

(3) 雇用の悪化に対し雇用対策の希求が強いこと

(4) ワークシェアリングの検討が必要なこと

(5) オバマ政権の景気対策に併せ日・欧共に景気浮揚の政策が必要なこと

B;求められる政策課題

(1) 国民に「夢」や「希望」を与える政策たること

(2) 地方経済の再興・地域活性化が図れる政策たること

(3) 新規雇用ニーズが発生する政策たること

(4) 労使が手を結び合えるワークシェアリング形態であること

(5) 真の「内需拡大」を日本列島全体で推進が可能な政策たること

 が、現状認識からでてくる要望であり、求められる政策である。

C;問題認識

 戦後の経済成長期には、池田首相(当時)の「所得倍増論」・田中首相(当時)
 の「日本列島改造論」に象徴される強い国家目標があった。

「米国に追いつけ・追い越せ」が国民の合言葉となって将来、
豊かな人生への憧憬を持ちつつ抱いた夢であり、希望であった。

 1980年代に一人当たりGDPで米国を抜くまでに至り、目標達成感もあり
 その後、国民を牽引する強い国民的な目標を失ってしまった。

 次の国民の旗頭ともなる「夢・希望」「人生目標」を与える国家目標が必要である。
また、益々深刻さを増す、地方経済の抜本的な復興策と重なる政策が必要となってくる。

 以上の問題認識を踏まえ、検討したい政策を提言してみたい。