国家と企業の組織改革に向けた道標-2

(1) 頭脳 (データ・判断力)

対応するアクション:調査能力の強化 調査分析部隊 配置
最初に、頭脳を想定する。内外のデータをきちんと整備しているか?

己を知り、相手を知るための情報調査能力が十分備わっているか、
総合判断能力は十分か、否かの検討を行う。

国家としても、企業としても、内外政治・軍事・経済・金融・社会
・環境など、調査能力の強化が必須である。

内外金融・経済動向等を正確にキャッチ・分析しうる人材を備え、
彼らによる情報分析を踏まえ、「問題の所在がどこにあるか?」
を明らかにし、個別・総合的な対策を練り、行動に移すための指針
とする機能の具備が求められる。

(2) 耳(聴力)(情報収集力)

対応するアクション:情報収集体制の強化 
2番目は、人体の耳の機能を想定する。

必要とする情報をさまざまなルートを通じ、傾聴を行い、
新たな情報を入手し、その情報の影響範囲により、長期・
中期・短期・超短期などの期間で仕分けしたり、情報の質
・重さにより国家戦略・企業戦略・投資戦略等に仕分けを
行って見ては如何であろう。

(3)喉 咀嚼能力は十分か? (理解力)

これまで入手・蓄積している過去の情報と刷り合わせ、
加工を行い、分析を行い、これまでの予測シナリオに
与える影響を判断する。

投資銀行分野で、例えるとマーケット分析能力の向上が
求められ、マーケットストラテジストの養成が必要となり、
ファンドマネージャーの育成強化が求められることと合致する。

情報を集めて、加工、分析し、評価を下す。このルーティンは、
国家であれ、企業であれ、投資銀行であれ、同じではなかろうか?

咀嚼能力こそ、国家にとっても、企業にとっても、極めて重要な
能力を求められる大切な部位であり、正に「喉仏」である。