日本の教育改革への道標ー7

【4】大学在学中から社会人として独り立ちまでの期間

大学での授業の合間を縫い、また社会人となって、社会で
活躍できる十分な能力(価値創造型の人財に育成する)を磨くため、
「私塾の活用」を提起したい。

なぜ、社会人教育に私塾が必要なのか?
その理由を一緒に考えていきたい。

企業の場合、新規に採用した社員を、一定期間、人事部門の管理下
におきながら会社が定める教育カリキュラムに参加せしめ、
外部講師を招へいしての研修や、当該企業の理念や社是、会社の
諸ルールを教え、社会人としての常識・マナーを
教えていく集団教育の場とその後、配属された部署でOJT
(オンザジョブトレーニング)を通じた企実践教育との二つで
人材の育成を図るのが一般的である。

しかしながら、そのような教育では、領域が限られ、企業の枠を
超えられず、時間・テーマ共に制約があり、持続的な社会人教育
には困難がある。

今、日本が求める構想力・創造力のある「価値創造型の人財」
を育てるためには不十分であり、今こそ社会にまったく新しい
仕組みを作っていく必要がある。

日本が他国に例を見ないスピードで高齢化が進展していく中で、
団塊の世代をはじめとする800万人以上の定年を迎えた中高年の
存在はまさに「宝」である。