日本の教育改革への道標ー8

様々な職歴を積み、多様な能力とスキル、ノウハウを
積んだ中・高年の中から、これまで培ってきた知識・
経験を次世代を担う若者達に機会があれば伝えたい
という「志」を持っている人物は少なからず存在する。

「志」を持つ方々に、自分がこれまで磨いてきた
専門知識、習熟した技術や技、自慢のノウハウや経験知を基に、
テーマ毎に区分した私塾の立ち上げを支援し、社会人(大学生)
から自発的な参加を促す仕組みを誕生させることが
必要と考える。
(筆者がトライアルとしてKNOCK無名塾を2年前から運営)

こうした試みは、個々人の取り組みでは、拡がりも限定的に
ならざるを得ず、コーディネーター役を担う基礎自治体若しくは、
有力企業の登場を期待したい。

■(纏め)
以上、触れてきたように、今後、日本が持続的な国家の繁栄を
維持していくうえで日本人としての素養を幼い内から身につけ、
日本人としての誇りと、正しい倫理観とを併せ持ち、異能を
発揮する人財を数多く造っていくことが、何としても必要である。

また、自分の得意分野を持ち、豊富な知識や、体験を積んだ上で、
自分としての見識を持ち、真正面から、国際社会のどの舞台でも、
威風堂々と向き合っていける人財を、国家として数多く輩出して
いく仕組みを早急に具備することが急務である。

わが国に残された時間は少なく、本稿がそうした議論の契機と
なれば幸いである。