手のひら大のスパコンも夢ではない

スパコン(スーパーコンピュータの略)とは科学技術計算を
主目的とする大規模コンピュータのこと。

量子力学、気象予測、シュミレーション天文学、最適化計算、
金融工学など、大規模数値解析に基づくシュミレーションを
実施するには膨大な計算処理を行う必要があるため、
大規模なハードウエア、ソフトウエアを装備するスパコン
必須であった。

国立情報学研究所の山本 喜久教授はこのスパコンを手のひら
大のサイズにコンパクト化し、更に超高速計算できる新たな
原理を考案したとのこと。(2011.9。18日経)

山本教授の研究は、「量子コンピュータ」の一種で、新しい
計算原理を考案し、計算結果を導く時間を大幅に短縮し、
手のひらサイズのスパコンが実現する技術を発案。

新しい原理は、量子コンピュータの計算に、レーザー光を
利用し、光回路に流し計算するというもの。

その能力は、現在のスパコンが年単位の計算時間がかかる計算を
わずか、1秒単位で処理が可能という。

この技術により、新薬や、材料開発に威力を発揮することが期待
されている。試作機を今後5年以内に完成予定とのこと。
夢の実現ももうそこまで、近づいている。

世界一の計算速度を誇るスパコンである「京」の世界最高速の開発
に続く、ヒットという。

山本 喜久教授は元米国のスタンフォード大学の教授で、量子光学の
第一人者であったという。こうした偉人を抱えることを誇りとしたい。