核融合について

次世代のエネルギーと言われる「核融合」を研究している
茨城県那珂市の研究施設で、日本とEUとの共同開発である
最先端の実験装置の組み立てが1月28日から始まったとの
報道があった。

日本原子力研究開発機構の那珂核融合研究所において
6年後の実験開始を目指すとのことである。

核融合とは、原子核どうしを高温で衝突させて融合させる
時に、膨大なエネルギーが発生する原理の応用との話である。
《この機会ににわか勉強・・・以下に続く》

このエネルギーを取り出すには重水素等の燃料を1億度以上
熱して、原子が原子核と電子に分かれる、プラズマと
呼ばれる状態にする必要があるそうである。

重い原子である、ウランやプルトニウム原子核反応を利用する
        核分裂炉に対し、

軽い原子である、水素やヘリウムによる核融合反応を利用して
        エネルギーを発生する装置が核融合炉である。

太陽をはじめとする恒星の輝きは、全て核融合反応により発生
する熱エネルギーであり、核融合炉が「地上の太陽」と呼ばれる
所以である。

利点;
   核分裂反応のような連鎖反応がなく、暴走が生じないこと。

   水素など大量にある普遍的な資源を利用可能。

   高レベル放射性廃棄物が大量に発生しない。

   万一の事故時など、炉心溶解リスクも少ない。