世界初のコンピューター開発者について

世界のドキュメンタリー (英国BBCが 2011年制作)

ヒットラーの暗号を解読せよ」を視聴した。

歴史の史実というものは、いつの世も、かなりの年月を経て
少しづつ、明らかになってくるものである。

この番組は、ドイツのヒットラー自身が開発を命じて開発
した、「ターニー」と呼ばれたローレンツSZ40という
12個のローターを使用した暗号機の解読に至る過程を
史実を検証しながら、解説した優れた番組であった。

若き数学者、1917年生まれのビルタッドが4000字
の暗号文テレプリンターを基に解読に成功。
ドイツ軍がロシア軍攻撃を画策していることも判明し、
ロシア軍に伝えたことで、「クルスクの戦い」に勝利し、
情報の重要性を証明した。

このタッドの理論が、これまで機械式で解読してきたこと
解読には、長時間を要したことの解決に挑んだのが
1905年生まれのトミー・フラワーズであったという。

彼は、苦心の末に多数の真空管を利用した、電子回路を用い、
1秒間に5000文字を処理するプログラム制御の
世界初のコンピューター「コロッサス」を誕生させた。

こうしたターニーの解読により、連合軍はノルマンディー
上陸作戦策定時、ドイツナチス軍の防御体制を把握できた
他、戦争終結を2年間早めたという。

この「コロッサス」の誕生とその全貌は、軍事機密のため
長い間、封印されてきたというのが、歴史の史実であった。