「親しき国・日本へ」(李 登輝)日本への提言に学ぶ

台湾元総統の李 登輝氏の日本に対する言葉には
しばしば心を揺さぶられる感動を受けている。

日本の誇る人物に学ぶ一人として敢えてしたのには
訳がある。

それは、過去、日本に留学した経験を持つ外国人で
ありながら日本の誰よりも、日本の古きよき伝統・
国柄を知悉し、日本から学び、自国にそれを反映し
国家の急成長を果たし、心から日本の再起を願って
おられることが著作や提言から溢れているからである。

親しき国・日本へ
苦境を打破し、未来を打ち立てよ、新しい日本への提言

大震災で見られた日本人の精神は、あれ程の深刻な被害を
被った被災地で、秩序が保たれたばかりか、助け合いの
精神が到るところで発揮された。

外国メディアでも盛んに報道され、高い評価を受けた。
これは、日本人に根付く精神文化が生き続けている証左だある。

信念を持ち、誠実さを重視する。公に奉ずる精神を持っている。
台湾ではこれを「日本精神」と呼ぶ。

台湾人が日本に向ける思いも最終的には心と心の「絆」に帰結。
絆は生き続けている。

伝統に基づいた文化の上に進歩は積み上げられる。
武士道に代表される日本人の精神。

武士道がかつて日本人の道徳規範であった。
公の心、秩序、名誉、勇気、潔さ、惻隠の情、など日本人の暮らし
に深く浸透。

新渡戸稲造は、武士道の徳目に「義」を挙げている。
個が公のために動く、古来より受け継がれてきた日本の精神を武器に
より輝かしい国家を築いていって欲しい。

日本が世界に貢献できることは少なくない。
日本国民の一人ひとりが個を充実させ、世界や国家社会を見つめ直し
未来を築き上げていって欲しい。

指導者の条件;
公の心を持つ人物。私心を捨て、職務に邁進できる人材。
常に国家のあるべき姿を表していく必要。
強い信仰を持ち、信念を持った人間には動揺がない。