戦後日本の急成長の背景に学ぶ

戦後の日本の急成長の背景には、以下の九つがあった。
① 高い貯蓄率
② 規制金利
③ 日銀貸し出し
④ 政府関係金融制度の充実
⑤ 低い自己資本比率と低い配当率
⑥ 倒産などリスクプレミアムを低くした諸制度慣行
⑦ 銀行による信用創造
⑧ 株式持ち合い
⑨ 株式市場からの低利調達

これらの背景が、官民一体化となった日本株式会社の
急成長を実現した要因であったことは疑いがない。

それでは、上記は本当に間違いであり、問題があったのだろうか?

上記以外にも、日本の強みであった終身雇用制度や年功序列型賃金
国民皆保険制度など、世界から賞賛の目で見られた世界に誇るべき
諸慣行や伝統が日本には存在する。

現在までの日本経済の衰退の流れを、振り返り、今一度
日本の国柄に合致した施策を検証してみることが必要であろう。