(日本について)

「いい国つくろう、何度でも。」別冊宝島編集長の前文紹介

今、日本の歴史教科書としても読めるレベルの内容を伴った編集を 宝島社は、実に見事に成し遂げている。別冊宝島の1832号で、2011年12月15日発行の 「いい国つくろう、何度でも。」がそれである。この本の編集長小林大作氏ほか、執筆者の方々に…

日本の文明について

司馬遼太郎氏が文明と文化の違いについて、わかりやすく教えて くれている。文明とは、誰でも参加できる基準であり、自由・人権がキーワード 一方、文化は、くるまっていれば楽しい、気が安らぐレベルのもの。民族・個人が持っている習慣は文化だが、他国や…

国連が4海域を日本の大陸棚として認定

国連の大陸棚限界委員会が、日本最南端の沖ノ鳥島の北方等 太平洋の4海域、約31万平方キロメートルを 新たに日本の大陸棚として認める勧告を採択した。その4海域とは、 四国海盆海域 小笠原海盆海域 南硫黄島海域 沖大東海嶺南方海域である。日本が、海…

先人の知恵や教えに学ぶ

二宮尊徳と渋沢栄一が繋がっているという。(板垣英憲氏説)渋沢栄一は二宮尊徳の以下の教えに影響を受けたとする。二宮尊徳は、「至誠・勤労・分度・推譲」を示し、分度と推譲を中心とする経済思想と共に実践としての報徳の 教えを広めた先人であった。渋沢…

我国の中小企業技術力の証左

昨年の1月、「江戸っ子1号」という名前が話題をさらった。 東京下町の町工場が共同で無人深海探査機を開発しょうと 水深8千メートルの日本海溝を目指すプロジェクトが始動した。このプロジェクトに参画する企業には、確か 葛飾区の「杉野ゴム化学工業所」…

三大都市圏からの視界(橋下徹氏の論点から抄録)

JR東海が、2047年に東京ー大阪間を67分で 結ぶ、中央リニアが完成に向けて動き出している。この67分という時間は、まさに通勤圏であり、 経済圏もひとつのサークルに入ることになる。現在の関東圏・中部圏・関西圏の三大都市圏のGDPは 約350…

この国のかたちについて、先達からの教え

呉 善花 「縄文時代から続く日本人の自然観を考えなければ、 天皇の存在は理解できない。高度な文化にしていく上で、精神性の中心になって きたのが天皇だった。天皇の存在をもっと誇りにして欲しい。 世界に類を見ない存在だから。ベル・ギャルボ 「明治維…

日本経済を支える武士道

新渡戸 稲造が書いた「武士道」には、日本国民が 大切に守ってきた精神的な支柱として ①忠義 ②義 ③勇 ④仁 ⑤知 ⑥礼 ⑦誠 ⑧名誉 を挙げている。日本の企業が、納期を守り、交通機関も1分の遅れもなく、 動いているのも、約束を破ることを何よりも恥と考えるの…

日本の食糧安全保障について

日本のコメの消費量は、年間1,000万トン。一般的に言われる食糧自給率はカロリーベースで約40%と 他国と比較しても極めて低い。 しかも、実は40%どころではなく、10%台まで 落ち込んでいるのが実態と聞く。どうして、安穏と暮らせるのか?ノー…

惻隠の国(藤原 正彦)

惻隠の国について(藤原 正彦)氏から学ぶ我国はかつて世界に類のない「惻隠の国」であった。乃木大将は水師営での会見の席で、ロシアの敗軍の将ステッセル達に 武人としての名誉を重んじ、帯剣を許し、203高地で日露両軍の 戦死者の為に、慰霊碑を建てた…

[日本人の誇り(藤原 正彦)に学ぶ-5

■教科書問題かくも素晴らしい社会を作った日本人の卓越した特性を なぜ日本人は誇りにしないのか?他国であれば高らかに謳いあげるはず。現代の歴史教科書ではほとんど一切言及されていない。 教科書を書く歴史家が避けようとしているから、 祖国への誇りを…

[日本人の誇り(藤原 正彦)に学-4

■幕末から明治にかけて来日した欧米人の評価タウンゼント・ハリス「厳粛な反省―変化の前兆―疑いもなく新しい時代が始まる。 あえて問う。日本の真の幸福となるだろうか」ハリスの通訳、ヒュースケン「この国の人々の質朴な習俗とともに、 その飾り気のなさを…

日本人の誇り(藤原 正彦)に学ぶ-3

■世界七大文明のひとつハーバード大学の国際政治学者 サミュエル・ハンティントン教授 1990年代のベストセラー「文明の衝突」の中で 世界の文明を七つに分類。中華文明・ヒンドゥー文明・イスラム文明・ 日本文明・東方正教会文明(ロシア等) ・西欧文明・…

日本人の誇り(藤原正彦)に学ぶ-2

■官僚への対応に疑問門地門閥貧富を問わず、選抜されたトップエリートたる 官僚の知識、経験、見識を利用しなくていいほど、 我が国に人材の余裕はない。優秀者にありがちな傲慢狡猾や、出世志向に根差した 省益優先などに十分注意を払いながら、官僚を知恵…

日本人の誇り(藤原正彦)に学ぶ

巻頭に、「個より公、金より徳、競争より和」を 重んじる日本国民の精神性は、文明史上、 世界に冠たる尊きものであった。しかし、戦後日本は、その自信をなぜ失ったのか?歴史を失った民が自国への誇りと自信を抱くことはない。この誇りと自信こそが、現代…

21世紀の日本の当面の課題について

本日は、21世紀の日本の当面の課題に関する、 過去の議論を紐解いて見たい。2000年12月12日の日経新聞朝刊に 回答の多かった順番に掲載されていた。当時の順番を並べると以下のとおりであった。1位 財政再建・経済構造改革、 2位 社会保障体制の…

戦後日本の急成長の背景に学ぶ

戦後の日本の急成長の背景には、以下の九つがあった。 ① 高い貯蓄率 ② 規制金利 ③ 日銀貸し出し ④ 政府関係金融制度の充実 ⑤ 低い自己資本比率と低い配当率 ⑥ 倒産などリスクプレミアムを低くした諸制度慣行 ⑦ 銀行による信用創造 ⑧ 株式持ち合い ⑨ 株式市場…

「国を愛する」ということ(西村 真悟氏)から学ぶ

本日は七夕であり、「国を愛する」ということというテーマで 西村 真悟氏が平成18年11月12日に投稿された愛国心に溢れる文章から学びたい。 この度の教育基本法改正案には、与野党両案ともに、教育における「国を愛する」という 視点が盛り込まれている。・…

日本人の誇り (藤原 正彦)

日本人の誇り 藤原 正彦 文春新書から抜粋■マッカーサーも認めた自衛戦争 日米戦争に関しては、東京裁判を開廷し、日本を侵略国家と断罪した 当の本人マッカーサー元帥が 1951年の米国上院軍事外交合同委員会で次のように答弁【東京裁判 日本の弁明】 「…

祖先;日本人の成り立ち

一人の人間が存在するためには、父母という二人の親が必要です。 二代前は四人の祖父・母が必要 十代前まで遡ると先祖の数は千人台になり 二十代前では100万人台となり、三十代前では、10億人を超えます。 ネズミ算の逆算。 125代前の神武天皇の昔から、…

日本について(知っておきたいこと)−2

6 祖先 アジア蒙古人種に属する 日本人の祖先は旧石器時代からの住人、その後、中国、朝鮮、東南アジアなどから 日本に移住し、文化を伝え、次第に混血して、現在に至る 7 日本国起源 紀元1世紀ごろ、各地に100余の小国が分立、4世紀に現在の天皇家の先…

日本について(知っておきたいこと)−1

日本について(知っておきたいこと) 1 国土 国土面積 約37万8000k㎡ マレーシアと略同じ、中国・米国の1/25 インドネシアの1/5 2 気候 亜熱帯から亜寒帯 (南北3,000km) 大部分は海洋性の温暖な気候 四季の区別がはっきり 3 地形 変…

日本人としての誇り

「日本人としての誇り」について「日本とは何か?」、以前、「日本人として知っておきたいこと」に纏めてみた。 更に「日本人としての誇り」をどう持てばいいのか 日本人の特質についても整理を試みたい。私も戦後生まれの世代であるが、太平洋戦争での敗戦…

日本人として知っておきたいこと

”日本人として知っておきたいこと” 「日本とは何か?」 自分の国を理解し誇りをもつこと 日本人としての歴史認識とアイデンティティ・国家観を持ち 誇りをもって世界と付き合うこと 1 日本にあって他国にないもの (1)他国から過去一度も征服されたことがない…

司馬遼太郎の「坂本竜馬」評・「歴史」観・「志」を想う

司馬遼太郎は「竜馬がゆく」のあとがきで「日本史が坂本竜馬をもったことは、それ自体が奇蹟であった」 とまで書いている。 薩長連合の成立に奔走し、幕府の大政奉還を実現するなど、明治維新の原動力になり、また海援隊を率い、 海運事業にも乗り出すなど …