マハティール氏の日本への助言に学ぶー3

■人生の目的

人間は人間が生存している地球において、よりよい世界・
社会・環境を作るために貢献しなければならない。

人間が他の動物と違う点をひとつ挙げろと言われれば、
環境を変える能力を持つこと。

人間には、自分の周りの環境を改善する使命が与えられている。
よりよい環境を創造し戦争をなくし、地球上の全人類をの生活を向上させ、
互いに幸せな生活を創造し、寄与することが人生の最大の目標である。

■人生の重要な法則

人に施すこと。人のために力を注ぐこと。
人のために働くことができる人が、結果として人から協力を得られる。

マレーシアでは「隣人を富ませよ」という政策を実施した。

技術・資本が不足していたため、日本企業を誘致し、
日本企業はマレーシアに雇用をもたらし、人々は給料を得て、
購買力をを付け、日本製品を購入し、日本企業に売上増加として
還流していく流れを作った。

また、マレーシアでは、多くの外国人留学生に奨学金を与え、
無償で教育を施した。

イスラム社会の喜捨(きしゃ)(ザカート)

自分の持つ財産の2.5%を喜捨として納め、
貧困層の福利厚生のために使う習慣。

■人間は自分が死を迎えることを悟る、唯一の動物。このことは重要で、
人間は死に直面することではじめて、人生の意味を考えることができる。

肉体を含め、全て物質的なものは、死に際してはもっていけないものだ
ということを悟らなければならない。

そして、肉体の死は人間の死を意味するものでないことを悟らなければならない。

■世界の人口増加率は2.5%、30年後には世界の人口は倍になる。
食べさせていけるのかが焦点。時間はあまり残されていない。

ポケットには、いつもユーゴスラビアの5,000億ディナール紙幣とトルコの
15万リラ紙幣を入れている。

1993年時点では12セント、20円程度の価値、トルコの紙幣は300円程度、
いまの通貨制度にも疑問、金本位制への転換も一考の価値がある。

■核開発を断念した国が経済制裁を受け、一方で核配備まで完了した国が
援助対象国として再浮上している事実を見ると、視点を変えれば全く論理が変わる。