マハティール氏の日本への助言に学ぶー5
■日本へのメッセージ
(1)長引く不況について、日本が失敗したのは新しいシステムであって、
日本がもっていた古いシステムは失敗していないという事実に
日本人は気が付かねばならない。
(2)技術革新は日本のお家芸
日本人が日本人の価値観に自信を持てなくなったことが、
現在の不況に繋がっている。
一つアドバイスすれば、「アメリカ化」を防ぐこと。
(3)官民一体型の産業政策・・日本株式会社
系列・終身雇用制度(日本社会の基本中の基本)が強みであった筈。
(4)日本にはまだ世界最先端の技術力がある。生産性もまだ競争力を持つ。
貯蓄率も額面では世界一である。
(5)教育の重要性 マレーシアでは国家予算の25%を教育に投資している。
教育を受ける個々人がどの分野で社会に貢献していきたいか
早く悟らせること。
(マレーシアでは)上級に進学するほど、学ぶ教科は少なくなり、
より専門的になる。考える人間を作っていくこと。
人間は教育を受けなければ人間になれないという事実を肝に銘じるべきである。
(6)日本の資源、日本の温泉はとても興味深い。ひとつの温泉街でも違った趣向の
旅館が並立していて、違った趣がある。温泉が多く点在し、泉質もそれぞれが
独特である。まったく飽きることがない。
(7)「マレーシア デットベンチャーズ」という融資制度
2002/1 日本の小泉内閣が導入開始 アジアに対するIT融資の資金
500億円を基金
アジア初の債務ベンチャー。小口のプロジェクトに素早く、柔軟に対応。
債務保証を政府が行っているため、使い勝手がよい。
透明性を保つため、3か月毎にモニタリング、点数方式でチェック。
世界で最も優れた評価システム(COMP)を確立。事業内容そのものが担保