日本を産油国にする「藻」

筑波大学大学院生命環境科学研究科の渡邊信教授に
よると、日本が産油国になるのも夢ではないという。

2010年12月、従来の12倍の生産効率で重油
同質の油を作り出す「藻類」を沖縄の海で発見したとのこと。

それは、「オーランチオキトリウム」という命名され、
直径が5〜15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)
の球形をした藻

食糧の今後の需要に答えられ、陸上植物と比べ収穫までの期間が
短く、生産効率が10〜数百倍も高く、約4時間で2倍に増殖する
とのこと。

米国では、国家事業として藻類系バイオ燃料の商品化に取り組ん
でおり、2010年6月、エネルギー省が三つの研究
コンソーシアムに対し、最大2,400万ドルの助成金を供与
しているように、国家事業としてとりくんでいると聞く。

日本の石油・石炭の輸入量は年間3億3500万トン、一方で
日本の耕作放棄地と休耕田は62万ヘクタールあり、その54%
である33万5000ヘクタールでオーランチオキトリウムを
培養すれば、石油・石炭の年間輸入量をすべて賄える計算となるという。

こうした事業への取り組みを多面的に研究を国家として取り組むこと
こそ、多様化の時代の国家戦略として必要だと考える。