アシックスの鬼塚喜八郎に学ぶ

筆者が銀行の神戸法人営業部に在勤当時、
アシックスの鬼塚喜八郎氏にお目にかかる縁があり、
氏が書いた「経営指南」等強烈な生き方に感銘を受けた。

鬼塚氏が語る「成功する為の鉄則」は以下の方程式からなる。

成功=人生の考え方×その人の能力×やる気・情熱

この方程式は京セラの稲盛会長と似ているが、微妙に味がある。

目標の考え方×【(知性+学習+経験+創造工夫+持続+指導力+人徳)
        ×情熱×忍耐力×健康】=成功(=幸福)
と追加があった。妙に納得できるではないか?

人生の考え方には、先人達のの教えがある。

その一人、石田梅岩は「誠の商人は、先も立ち、吾も立つことを想うなり」
と教え、米国の有名なカーネギーは、「人の幸せを願わない者に、自分の
繁栄はない。」と説いていた。

また、中国の古典の「大学」にも、「修己治人」があり、人を治めるには、
まず、自分の身を修める必要があると説く。

「知勇兼備」・・単に知識だけでなく正しい人生観を持ち、倫理観に基づく
企業家精神を確立し、社会的責任を果たすべきと説く。

時流をよく知り、先見性を持って変化に対応していくことが、付加価値を
生み出すと考える。

五徳(謙・寛・仁・信・勤)を愛し、吉川英治のファンであった。

吉川英治からは、1.勇気なき者は人生の勝利者にはなれない。
        2.知恵のない者は仕事を成就することはできない。
        3.温かい心を持たない者は遂に人を動かすことはできない。
を学んだという。

このように人生は先人からの学びの連続であり、その延長線上に成功がある
のかも知れない。南無南無