かつて、日経連載「知の攻防」の中に、陸(おか)漁業に関する記事があった。「三菱商事の事業開発部長(当時)中沢輝幸氏が推進したビジネス。 2002年、人口1300人の大分県上津江村、廃校跡に据えた直径6Mの 水槽四基に5000匹のヒラメを養殖するという記…
20世紀は石油の時代であった。21世紀は「水の時代」 と言われる。世界的な水不足の進行、環境汚染に伴い、海水の淡水化 など持続的な水資源の確保が全世界で求められる。今後、環境浄化のための下水処理、排水処理、水の再利用の 技術がクローズアップさ…
筑波大学大学院生命環境科学研究科の渡邊信教授に よると、日本が産油国になるのも夢ではないという。2010年12月、従来の12倍の生産効率で重油と 同質の油を作り出す「藻類」を沖縄の海で発見したとのこと。それは、「オーランチオキトリウム」とい…
日本の伝統的な発酵技術が日本を救うことになるかも知れない。高嶋酒造6代目で富士の伏流水「白隠正宗」の蔵元で (株)高嶋開発工学総合研究所の代表であり、世界最初の 環境微生物学博士である高嶋康豪博士の研究成果に対し、台湾政府(アカデミー)が放…
津波がもたらすヘドロを工事用の土に変身させる 再利用技術を新日鉄が取り組んでいる。ヘドロを土木工事用の土に変える実証実験を新日鉄が 仙台市内で公開している。(2011/9)環境省の推計で東日本大震災の被災6県で最大3千万トン ものヘドロが堆積…
日本の地熱資源埋蔵量は世界3位、しかし、実際の発電量は 世界8位に留まっている。その背景には、国立公園・国定公園が国土面積の4%を占め、 旧環境庁の通達で、公園内は地熱開発の規制があり、 地熱発電の効率の高い、浅部熱水資源の82%が、この規制…
昨年の1月、「江戸っ子1号」という名前が話題をさらった。 東京下町の町工場が共同で無人深海探査機を開発しょうと 水深8千メートルの日本海溝を目指すプロジェクトが始動した。このプロジェクトに参画する企業には、確か 葛飾区の「杉野ゴム化学工業所」…
JR東海が、2047年に東京ー大阪間を67分で 結ぶ、中央リニアが完成に向けて動き出している。この67分という時間は、まさに通勤圏であり、 経済圏もひとつのサークルに入ることになる。現在の関東圏・中部圏・関西圏の三大都市圏のGDPは 約350…
呉 善花 「縄文時代から続く日本人の自然観を考えなければ、 天皇の存在は理解できない。高度な文化にしていく上で、精神性の中心になって きたのが天皇だった。天皇の存在をもっと誇りにして欲しい。 世界に類を見ない存在だから。ベル・ギャルボ 「明治維…
新渡戸 稲造が書いた「武士道」には、日本国民が 大切に守ってきた精神的な支柱として ①忠義 ②義 ③勇 ④仁 ⑤知 ⑥礼 ⑦誠 ⑧名誉 を挙げている。日本の企業が、納期を守り、交通機関も1分の遅れもなく、 動いているのも、約束を破ることを何よりも恥と考えるの…
日本のコメの消費量は、年間1,000万トン。一般的に言われる食糧自給率はカロリーベースで約40%と 他国と比較しても極めて低い。 しかも、実は40%どころではなく、10%台まで 落ち込んでいるのが実態と聞く。どうして、安穏と暮らせるのか?ノー…
「健全な保守」とは 文化を大切に、伝統を重んじ、誇りを持って先人の 築いてきたものをしっかり検証し、次代への継承に 力を尽くすことにある。千万人といえども吾往かんという勇気を持ち、 時代を先取りする先見性を培い、物質偏重の世にあって、 物よりも…
ブレジネフ時代のソ連について、示唆に富む記述があった。 ブレジネフは1964年10月、フルシチョフ失脚を受けて ソ連の首相に就任し、1982年11月に死去したリーダー 在任当時のソ連の社会生活は、以下のような流れであったという。午前9時始業〜…
毎年、天皇陛下は産業振興に貢献する中小企業を 訪問なされるという。昨年(2012年)は、埼玉県川口市の医療機器メーカー 「メトラン」を7月5日に訪問された。 メトランの新田 一福社長はベトナム出身で 新生児用の人工呼吸器の開発における国内トップ…
太平洋戦争に踏み切った日本側の事情や思いについても 教えていくことを忘れてはならない。 他のどの国も忖度してくれない日本の歴史の事情について 日本人であればこそ、教えていく必要がある。歴史というものは、事件や戦争や事象が終わった直後に、 その…
穀田屋 十三郎(1720年〜77年)は仙台近郊の「吉岡宿」の商人であったが 8人の同志とともに衰退した町を救うため、62万石の仙台藩に千両の金を貸し付け その利子を住民に配る仕組みを考えた。この資金を捻出するため、風呂にも入らず、断食をして、…
幕末から明治にかけて、備中松山藩の山田方谷(ほうこく)の 藩財政立て直しの実例(出典;迷走日本の原点 櫻井よしこ)備中松山藩は 表高5万石・・実高2万石の小藩であったが 10万両の借金を重ね、年間9千両の利子が払えず雪だるま式に 借金が増えあえ…
本日は、「先人の言葉に学ぶ」テーマで、 松下 幸之助氏と稲盛 和夫氏の二人の言葉に学びたい。【松下 幸之助氏の言葉】経営理念が確立すれば、その事業は半分成功したも同じ。 絶対的条件である経営理念の確立と必要条件の社員の 個性を活かせる環境をつく…
国家の独立は国民の独立自尊の教育からというテーマで 示唆に富む議論が、櫻井よしこ氏の著作「迷走日本の原点」 の中にあるので引用して紹介したい。経済も金融も(国家)安全保障も、自立の精神が根底になければ 満足に機能しない。・・・自立はどう育めば…
経営の見える化-1 (株)武蔵野 代取 小山 昇 ルールを明確にする ・・・ Q なぜ野球が楽しいか? A 視聴者がルールを判っているから 責任の所在を見える化 ルールがあることが正しい (ルール委員会が毎年変更) 例えば、クレーム報告を忘れた場合、賞与を…
「歴史の中の日本」で司馬 遼太郎氏が、 吉田松陰が安政の大獄で捕えれられ、 獄中で綴った「坐獄日録」の中から 以下の言葉を紹介している。「体は私なり、心は公なり」《説明》 私(体)をこき使って、公に殉じる者を大人 といい、公をこき使って私に殉じ…
松平 定信の改革について、現代に役立つ一部を紹介。祖父の徳川 吉宗が残した福祉事業 小石川養生所の運営難を克服するため 幕府だけでなく、地域社会にも負担を求めた。1.公助 2.互助 3.自助 を基本とした。毎月、白河藩の城下町の年寄りを呼び 率直…
業名(株) リブセンス(所在地 東京都渋谷)創業者 村上 太一(26才) 業 種 インターネットメディア運営事業 設 立 平成18年(2006年)2月 (上場 東証1部) 資本金 2億1993万円 社員 56名 アルバイト28名 自己資本比率 76.5% 売 上 …
惻隠の国について(藤原 正彦)氏から学ぶ我国はかつて世界に類のない「惻隠の国」であった。乃木大将は水師営での会見の席で、ロシアの敗軍の将ステッセル達に 武人としての名誉を重んじ、帯剣を許し、203高地で日露両軍の 戦死者の為に、慰霊碑を建てた…
病膏肓というべし「一身独立して一国独立する」という大理念 政を美にせんとするには先ず人民の風俗を美にせざるべからず。風俗を美にせんとするには人の智識間見を博し心を修め 身を慎むの義を知らしめざるべからず。
読売新聞「編集手帳」からの引用明治期に来日した米国の動物学者、エドワード・モースの話日本人の少女、二人に十銭づつ、小遣いを与え、何に使うか 興味深く見ていた。二人の少女は、道端に座って三味線を弾いている物乞いの女に 歩み寄り、地べたの笊に、…
どんな危機にも打勝つ100年企業の法則抜粋 TOMAコンサルティンググループ 藤間 秋男 1 会社の寿命 (日経調査 1996年 対象 8万社) 1年後 60% 老舗 創業後 490年 虎屋 3年後 38% 348年 マツモト交商 5年後 15% 311年 にんべん 10年後 5% 219年 安田松慶…
学ぶという行為に終着駅はなく、ある意味で一生続くものであると つくづく感じるようになった。毎日、過ごす時間の合間にも、学びの対象は多く存在しており、 自分のアンテナを高く掲げ、感度を研ぎ澄ましていないと 見逃しかねない情報や事実が実に多い。「…
日本が経済大国として世界の檜舞台に登場したのは1970年代後半。日本は経済力において、頂点に達し 日本はピッツバーグ(製鉄)を制圧し日本はニューポート(造船)を制圧し日本はデトロイト(自動車)を制圧し、最後に、シリコンバレー(IT)を押さえ…